「コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと」を読んで印象に残った部分をまとめてみた。
皆さん、こんにちは
少々日を又いでしまい申し訳ありません。
こんな調子で続きますがどうかご容赦を。
今回書く内容はこちら
ドワンゴの社長である川上量生さんが書かれた「コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと」です。
今回はこの書籍の中から自分がアウトプットしたい箇所を書こうと思っています。なので書籍を読んでなくてこの記事を読んでらっしゃる方にはコラージュになっており話がつながっていかないと思います。
それでもいいという方だけ読んでいただけると幸いです。
以下本文より間接引用。
コンテンツとは
コンテンツとは現実の模倣=シュミレーションである。さらにいうと、コンテンツとは脳の中のイメージであるとおっしゃっている。
人間は自分の脳に現実世界のイメージをもっておりそれは現実世界のコピーではなく特徴を抽出して組み合わせているイメージをもっている。
コンテンツの本質は現実世界を特徴だけで単純化してコピーした脳のイメージの再現である。
コンテンツは消費されることで陳腐化する。それを防ぐには「わかりそうでわからないもを」にするということ。なぜなら「わかりそうで、分からないもの」に興味をもつということによって人間は進化し生き残ることができたからである。
クリエイターとは
映画、アニメ、ゲームと幅広くクリエイターという人は存在している。ではクリエイターとはなんなのであろうか。川上さん曰くクリエイターとは『ある制限の中でなにかを表現する人』であるとおっしゃっている。ある制限というのがコンテンツフォーマットと呼ばれているものであり、表現したものがコンテンツになるという。
クリエイターの苦しみとは一般のユーザーに理解できるような、コンテンツの対象となる脳のイメージと再現方法を有限の中でオリジナルと言える作品をつくりつづけなければならないことである。
と同時にこの苦しみの原因はいかに要素である。
脳の中のイメージを再現する技術的な苦しみ
脳の中のイメージをみつける苦しみ
自分の脳にはないイメージをつくる難しさ
クリエイターは脳の中のイメージを再現するのがコンテンツである。コンテンツを媒介として、クリエイターは脳の中のイメージをユーザーに伝える。しかし多くのクリエイターは自分の脳のイメージがあやふやなものであるがゆえに脳の中のイメージをうまく再現することができない。
創作のアイデアの出し方
自分の知っているパターンでコンテンツをつくるということは言い換えると自分の脳にヴィジョンをつくることができているということである。と同時に簡単に自分の脳のヴィジョン(クリエイターがもつ脳の中のイメージ)を作り上げということはだれでも思いつく類のものであるコンテンツの確率が高いことを意味している。オリジナリティを求めるということは自分のヴィジョンにはないパターンをつくるということである。その際、新しいパターンのコンテンツをつくるには試行錯誤が必要である。大抵はランダムに試行錯誤が行われるがその過程において試行錯誤を誰か別の他人に委ねる戦略がでてくる。
クリエイターとは同じような情報処理を積み重ねる中で成長していくものであり、たくさんのコンテンツと消費していく中で、これは良い、これはダメ、これは良い部分もあるが悪い部分もあると、自分の中のコンテンツの元となるヴィジョンをつくっているのである。
創作物のプロセスとは過去の経験がもとになっており、それは人生だけではなく、どれだけ過去に搾取したコンテンツを含んでいるかにもよる。
クリエイターは基本的に人生で取り込んだ情報を外に出しているにすぎず本質的に新しい情報を生み出してはいないがクリエイターが何かを生み出していることはまちがいなく、その源泉は基本的に以下のパターンでオリジナリティが生まれている。
脳のヴィジョンを再現する能力が技術的に不足しているために、偶然何か違うものができる
意図的にでたらめなコンテンツをつくる
パッチワーク的に自分が作ってない要素をパーツとして利用する結果奇跡が生まれる
今までの自分が知っているパターンを切り貼りして新しいパターンをつくる。
最後に
なんどでも読み返したくなる本でした。
気になっている方は是非買ってみてください。